厚労相、リンク追えない感染者増え「まん延のおそれ高い」
レポート
2020年3月27日 (金)
小川洋輔(m3.com編集部)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を巡り、厚生労働大臣の加藤勝信氏は3月26日夜の記者会見で「専門家会議に諮った上で、首相に対してまん延の恐れが高い旨の報告をした」と発表した。まん延のおそれが高いと判断した理由として、加藤厚労相は「昨日、新たに93人の感染者が発生しているし、リンクの追えない患者数も39人ということだ。そうした状況が進んでいることに加えて、海外の動向や海外から日本に入ってくる動向を総合的に判断し、報告した」と説明した(『政府「対策本部」を設置、専門家会議「まん延のおそれ高い」』を参照)。 記者会見する加藤厚労相 加藤厚労相は、(1)3月19日に専門家会議の提言が示された後、国内の感染者数がさらに増加している、(2)WHOがパンデミックを表明した3月11日以降、海外で感染者数と死亡者数が急激に拡大しており、3月25日までに感染者数が約3.5倍、死亡者数が約4倍となっている、(3)海外で感染し、国内に移入したと疑われる感染者数が2桁を超える状況になっている、(4)移入元の国も欧州を中心に多様化している――として、まん延の恐れが高い状況になっていることを説明し...
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