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金融資産反映した負担の在り方に賛否、医療保険部会

レポート 2020年3月27日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

社会保障審議会医療保険部会(部会長:遠藤久夫・国立社会保障・人口問題研究所長)は3月27日、預貯金などの金融資産の保有状況を含む負担の在り方や、任意継続被保険者制度などについて議論した。保険者は従来通りに金融資産や非課税年金を反映した負担の在り方に賛同する一方、それらを把握するための仕組みの構築が先決であることや、現役世代の老後のための資産をどう考えるかなど、慎重な意見も出た(資料は、厚生労働省のホームページ)。 新経済・財政再生計画改革工程表2019(同年12月閣議決定) マイナンバーの導入等の金融資産の把握に向けた取組を踏まえつつ、医療保険・介護保険制度における負担への金融資産等の保有状況の反映の在り方について、骨太の方針2020に向けて関係審議会等において検討。介護の補足給付については、2019年度の関係審議会における議論を踏まえ対応。 過去の部会でもこのテーマは複数回議題になっており、マイナンバーを使って金融資産を勘案する仕組みへの賛意がある一方、市町村が運営する介護保険の場合とは違うとして被用者保険者が個人資産を把握することへの懐疑的な意見も出ていた。また、介護保険では低所得...