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「緊急事態宣言、もう宣言すべきという意見が大半」

レポート 2020年3月30日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会常任理事の釜萢敏氏は、3月30日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する改正特措法に基づく「緊急事態宣言」について、「(政府の)諮問委員会のメンバーの中では、かなり意見が一致している。爆発的な感染拡大が起きてから宣言を出しても手遅れだ。もう宣言をしていただいた方がいいのではないかという意見がほとんどだ」と述べ、宣言を出す時期に来ているとの見解を示した。 釜萢氏は、政府の諮問委員会、専門家会議の構成員を務める。「緊急事態宣言」を出す2つの要件のうち、「国民の生命や健康に著しく重大な被害を与えるおそれがある」には該当すると想定されるものの、宣言を出すことによる国民の生活や社会への影響も大きいことから、「政府は総合的に、バランスを取って判断していくことになるだろう」と見通した。 日本医師会常任理事の釜萢敏氏 感染拡大が特に懸念されているのが東京都。釜萢氏は、感染者数や感染経路が追えない患者の増加、実効再生産数のほか、重症患者の受け入れ可能病床などの状況を鑑み、「特に東京は非常に病床が厳しくなっている」との現状認識を示した。「緊急事態宣言」は、総理大臣が、緊...