「若い世代でも死亡例あり、安心できず」横倉日医会長
レポート
2020年3月30日 (月)
橋本佳子(m3.com編集長)
日本医師会会長の横倉義武氏は3月30日の記者会見で、政府が3月26日に改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく対策本部を設置したことから、「いつ緊急事態宣言が出されてもおかしくはない状況」と述べ、若い世代に対し、不要不急の外出自粛など、感染拡大防止に向けた対応を呼びかけた(『「緊急事態宣言、もう宣言すべきという意見が大半」』を参照)。 日医は4月を「新型コロナウイルス感染症拡大防止推進月間」と位置付け、対応に当たる(『日医横倉会長、国民に「感染した医師ら非難しないで」』を参照)。横倉会長は、「若い世代、10、20代の方の外出が大きな課題。若い方では重症になる人は少ないが、最近の海外のニュースを見ると、10代でも死亡する方がいる。若い方でも安心はできない」と警鐘と鳴らした。 日本医師会会長の横倉義武氏 東京都の感染状況について、「先週の後半から1日当たりの感染者が増え、しかも感染源が分からないケースが増加している。病床もほぼ一杯になっていると聞いている。なんとかここで食い止めないと医療崩壊になってしまう」と危機感を募らし、外出を自粛し、密閉・密集・密接の空間を避けるほか、うがい、手...
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