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「医療危機的状況宣言」を日医が宣言

レポート 2020年4月1日 (水)  岩崎雅子(m3.com編集部)

日本医師会会長の横倉義武氏は、4月1日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COIVD-19)の感染拡大を受け、「医療現場としては、現在の状況を医療危機的状況宣言としてよい」と、「医療危機的状況宣言」を発表した。横倉氏は「我が国もヨーロッパのように、油断すると死者数が一気に4ケタになり得ると主張する必要が今ある」と宣言の背景を説明。宣言に当たっては、ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学特別教授・本庶佑氏のサジェスチョンを受けたとした。 記者会見で「医療危機的状況宣言」を発表する横倉義武氏 医療危機的状況宣言 我が国の医療は新型コロナウイルス感染症対策にこれまで経験したことのない多くの資源を注入しながら、それ以外の疾病の治療も継続するという危機的な状況に陥りつつあります。 医師をはじめ医療従事者が新型コロナウイルスに感染すれば医療現場から離脱せざるを得ず、国民に適切な医療を提供できなくなることが懸念されます。 一部地域では病床が不足しつつあり、現在行っている対策は二週間後に結果が表れることから、感染爆発が起こってからでは遅く、今のうちに対策を講じなくてはなりません。 医療提供体制を...