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「長く続く風邪症状」を見逃すな!- 大曲貴夫・国立国際医療研究センター・国際感染症センター長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2020年4月11日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【大曲貴夫・国立国際医療研究センター・国際感染症センター長に聞く】 Vol.1 “瀬戸際”にある東京の医療の危機 Vol.2 「重症でも全てがうまく行けば、救える」 Vol.3 「長く続く風邪症状」を見逃すな! ――早くから国立国際医療研究センターでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者さんを受け入れ、2月21日の「NCGM COVID-19入院患者の背景・症状・診断・治療の概要」で11例の症例報告をしています(国際感染症センターのホームページを参照)。診断のポイントは当初と今で、相違はあるのでしょうか。 全然変わらないです。「長く続く風邪症状」がキーワードです。 大曲貴夫・国立国際医療研究センター・国際感染症センター長 ――軽症が約8割、重症が約2割という割合も変わらない。 変わらないです。厚労省は2月17日に「相談・受診の目安」として、▽風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日程度続く場合、▽強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合――としています(ただし、高齢者、基礎疾患を持つ人、免疫抑制剤や抗がん剤等を使う人は2日程度続く場合)。この基準を疑問視する人...