「全ての医師が全員加盟たる医師会組織に加入を」

日本医師会副会長の今村聡氏は4月1日の記者会見で、「第II次医師の団体の在り方検討委員会」（委員長：本庶佑・京都大学特別教授）の報告書を公表した。2017年4月の第I次報告書で「行政から独立した、医師全員が加盟する団体が必要」と提言されたことを受けて検討を続け、「全ての医師が共通の理念の下に集まり、プロフェッショナル・オートノミーを機能させる仕組みとしての『全員加盟たる医師会組織』に加入するべき」などと結論づけた（前回の報告書は、『本庶氏、「法的根拠ある全員加盟の医師団体を」』を参照）。 今村氏 報告書では医師の団体の基本的性質として、戦前の強制加入制度と戦後の任意加入制度で「加盟形態の功罪について容易に断ずべきではない」として評価を避けつつ、任意加入での全員加盟を目指していくなかで医師の意識や業務の向上をはかることが国民に広く医学・医療の恩恵をもたらすことにつながる」として、任意加入での組織拡大を目指す方向性を示した。 会見では、常任理事の小玉弘之氏が「第三次医師会組織強化検討委員会」の検討結果も公表した。（1）組織率にかかる現状の把握と共有、（2）組織強化に継続して取り組むための体...