愛知県知事、専門家会議提言に「迷惑千万」「医療者の足引っ張る」

愛知県の大村秀章知事は4月2日の臨時記者会見で、政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議（座長：脇田隆字・国立感染症研究所所長）が愛知県などに医療提供体制の抜本的な強化を求めたことについて、「こういうかたちで書かれるのは迷惑千万だ」と強く批判し、県内の医療提供体制が確保されていることを強調した。軽症者向けの入所施設も既に100室確保しており、4月3日までに入所希望者がどの程度いるのかを把握することを明かした。 大村知事は、県内の医療提供体制について、「入院病床250床、入所施設100室と、医療提供体制は十分確保しているし、検査件数も全国一。それが客観的な事実だ」と説明。専門家会議の提言については「夜のニュースを見て驚いた。『何を言っているんだろう』というのが率直な感じだ」「事実を踏まえない発言は大変遺憾だ。県内の医療関係者の足を引っ張ることにもつながりかねない」と感想を述べた。 大村知事が厚生労働省に対して抗議をした際に、厚労省側からは「3大都市圏なので、警鐘を鳴らすつもりで書いた。鼓舞するつもりで他意はない」との回答があったと明かした。 新たな感染者数は「収束はしていないが、拡大...