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東京都、来週にも軽症者を宿泊施設へ移動開始

レポート 2020年4月3日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

東京都の小池百合子知事は4月3日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者のうち無症状病原体保有者や軽症患者の一部について「宿泊事業者、地元自治体の協力を得て来週中にもモデルケースの運用を開始する目途が立っている」と述べ、来週にも医療機関から宿泊施設へ移動させる考えを示した(『厚労省が退院基準の検査間隔を変更、最短の退院では12時間短縮』を参照)。都内の状況については、過去三日間の感染者が78人、66人、97人と推移して「重大局面はより深刻、予断を許さない状況だ」と述べ、この週末も先週に続き不要不急の外出を控えるよう都民に求めた。 COVID-19患者に対応できる病床数は感染症指定病院を含め750床確保しており、4月2日時点では628人が入院中。大半が無症状や軽症で、これらの患者を宿泊施設などの一時滞在施設に移す。実施に向けて健康管理や食事の世話などの詳細を詰めており、「戦線を拡大すると人員が必要になる。兵站も踏まえながら進めていく」と説明した。 国が改正 新型インフルエンザ特別措置法に基づく緊急事態宣言を発した場合に都が行う措置としては、概要を予め公表して都民や事...