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カンボジアでのCOVID-19対策、感染症内科医としての視点から

オピニオン 2020年4月5日 (日)  神白麻衣子(ジャパンハート)

アジア3カ国で国際医療協力をしているNGO「ジャパンハート」。日本の医師がアジアで活躍する意義、実態について、ボランティアとして参加する医師に継続的にレポートしていただく。今回はジャパンハート理事でカンボジア病院事業責任者の神白麻衣子氏にカンボジアでの感染対策を紹介してくれた。 私は今、カンボジアのウドンというところで、NPOジャパンハートの病院事業責任者をしています。具体的には、ジャパンハートが建てた病院の院長として、病院の運営と、臨床面ではカンボジア人スタッフと日本人ボランティアで構成される医師たちの診療部長・教育役をしています。 地域医療の現場で修行を積み、ある程度一人前になってから、国際協力の現場に出ようと考え、大学卒業後、沖縄県立中部病院のプライマリケア医コースで研修し、離島診療所に赴任しました。離島で実際に全てのプライマリケア診療に従事しつつ、地域行政と連携し、地域住民の一人としてそこで生活したことは、私の医師としての、そして人間としての土台となりました。 医師8年目まで沖縄の地域医療にどっぷり浸かった後、2007年よりジャパンハートの海外医療活動に参加しました。最初はミャ...