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兵庫、井戸知事「医療崩壊という議論にはほど遠い状況」

レポート 2020年4月5日 (日)  南文枝(m3.com契約ライター)

兵庫県の井戸敏三知事は4月3日の記者会見で、県内の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の増加傾向を踏まえ、「遅くとも4月中に、一定の感染症予防対策が講じられた病床を(既に確保した246床を含めて)500床を確保する」と話した。重症者への対応を第一に、無症状者や軽症者が自宅や宿泊施設で療養が受けられる手続きも進める。「まだ医療崩壊とかそういう段階での議論にはほど遠い状況ではないかと思う」との認識を示し、「500床で今の状況では足りないと思えない」と説明した。 この日、県は対策本部会議を開催し、今後の医療体制などについて協議した。国の専門家会議が示した感染状況の3つの区分のうち、兵庫県は「感染確認地域」に該当すると判断。井戸知事は「東京のような感染者の状況が見られていない。それでもそれなりの感染者がいるので、感染確認地域であると判断した」と説明した。 4月4日現在、県内で190人の感染を確認。感染の要因が分からないケースも増えてきているという。感染者が急増する東京都や大阪府は、緊急事態宣言発令時の対応方針を示しているが、井戸知事は「基本的に、(2013年に策定、2018年に一部...