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東京も油断すればNYの二の舞に - 島田悠一・米コロンビア大学メディカルセンター循環器内科助教授に聞く

インタビュー 2020年4月6日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が止まらない。現在、急速に感染が広がっているのが、米国ニューヨーク州。米ジョンズ・ホプキンス大の集計では、4月5日午前8時現在、感染者は11万4000人弱、死亡は約3600人だ。 長年にわたって米国で臨床に従事し、現在は米コロンビア大学メディカルセンター循環器内科の助教授(Assistant Professor)、指導医の島田悠一氏に現状をお聞きした(2020年4月5日に電話でインタビュー)。 ――「ニューヨークは医療崩壊が近い」など、緊迫した報道が日本でもなされています。 救急車は、各病院にひっきりなしに来ています。ニューヨークでの救急車の出動件数は、「9.11」、つまり世界同時多発テロの時と同じような状況がずっとここ数週間毎日続いているといった話があるくらい救急の患者さんは多いですね。 ――他科の医師も、COVID-19対応にあたっておられるのですか。 ニューヨークの他院での話です。基本的には内科ICUは呼吸器内科・集中治療科が担当するのですが、現在では他科の医師たちもICUで集中治療に当たっています。言うなれば医療資源の再分配...