中医協、新会長に小塩・一橋大経済研究所教授

中医協は4月8日、総会を開き、新会長に一橋大学経済研究所教授の小塩隆士氏を選任した。前会長の田辺国昭・国立社会保障・人口問題研究所長の中医協委員の任期が4月7日付で満了、それに伴う交代だ。小塩氏は4月8日付で、後任として中医協委員に就任（資料は、厚生労働省のホームページ）。 小塩氏は会長就任に当たって、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）対応で政府が4月7日に緊急事態宣言を発令したことを踏まえ、「中医協にとっても次々と発生する問題に、タイムラグなしに対応する必要が求められている」とあいさつし、迅速かつ適切な対応をしていく方針を表明した。1号側（支払側）、2号側（診療側）ともに、小塩氏を推薦した。 8日に中医協総会は、大半の委員はWeb会議システムを使って参加。今後、総会、部会、小委員会、薬価算定組織、保険医療材料等専門組織、診療報酬調査専門組織、費用対効果評価専門組織のいずれも当分の間、特例的に「持ち回り」の開催を可能とすることも了承した。 健康保険組合理事の幸野庄司氏、全国健康保険協会理事の吉森俊和氏は、薬価の毎年改定に向けた議論などは、「持ち回り」ではなく、Web会議も含め...