兵庫県知事、医療者らへの風評被害に「憶測やデマに惑わされず、冷静に」

兵庫県の井戸敏三知事は4月7日夜の記者会見で、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の感染拡大を受けた国の緊急事態宣言の対象地域となったことを受け、県立加古川医療センターなど3病院を重症者の受け入れなどを行う特定医療機関に位置付けるなどした県の対処方針を示した。また、医療関係者や患者関係者らへの風評被害対策として、県民に向けて「憶測やデマなどに惑わされないよう冷静な対処をお願いします」と呼びかけた。 県は会見に先立ち、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催。県の対処方針として感染拡大防止や県民の生活、経済の安定に向けた緊急事態措置を実施することとした。感染者が出ていない但馬地域を含めた県内全域を対象に、4月7日から5月6日までで、県民への外出自粛要請などを求める。民間施設の使用制限については、現時点では踏み込まず、「これからの問題」（井戸知事）とした。4月7日現在、県内で229人の感染を確認している。 医療体制については、患者の増加傾向を踏まえて、一定の感染症予防対策などが講じられた病床500床を確保することを改めて示した。既に県内で確保した246床に加え、県立加古川医療セン...