オンライン初診は「特例中の特例、例外中の例外」日医

日本医師会常任理事の松本吉郎氏は4月8日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）対策として、受診歴のない患者をオンラインで初診することが、前日に政府が閣議決定した緊急経済対策に盛り込まれたことを受け、閣議決定は尊重するとしつつも「この非常事態において地域医療崩壊を避けるための特例中の特例、例外中の例外。緊急事態が収まり次第、通常の診療、すなわち対面診療に戻すべきだ」と注文をつけた（『初診含めたオンライン診療解禁「感染収束まで」』を参照）。 松本氏は、初診からのオンライン診療は情報が無い中で問診と視診だけで診断や処方をするため危険だと日医が主張してきたことを改めて強調。COVID-19に関する都道府県協議会の役割が重要だとの認識を示し、都道府県医師会には「しっかりとした協議や検証を行政と行うようお願いしたい」と述べた。行政に対しては「常に問題ある事例を収集し、例えば3カ月に一度の開催だけでなく、臨時に開催し、迅速に検証して関係医療機関への指導をはかるなど厳しく対応していただきたい」と求めた。...