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京都が緊急事態宣言を要請「大阪、兵庫よりましではない」

レポート 2020年4月10日 (金)  岩崎雅子(m3.com編集部)

京都府の西脇隆俊知事と京都市の門川大作市長は4月10日に臨時記者会見を開き、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言の対象に京都府を加えるよう、政府に要請すると発表した。西脇知事は「特にこの1週間で感染経路不明の感染者が急増しており、(宣言対象の地域と)同等の厳しい状況」と要請の理由を説明。「京都は大丈夫とのあらぬ誤解を危惧」と述べ、門川市長も「大阪、兵庫よりましではない」と強調した(詳細は、京都府ホームページ)。 感染経路不明、京都市は5割近く 京都府は4月9日現在の感染者数が165人と全国で10番目に多く、人口当たりの感染者数は全国で5番目。緊急事態宣言の対象から外れたのは、「感染経路不明者が比較的少ない」という理由からだった。 これに対し西脇知事は「京都産業大学由来のクラスターが大きかったため、その数字が入らなくなったここ1週間では感染経路不明が大幅に増加している」と説明。4月3~9日の京都市の感染判明者の中で、感染経路不明者は47%に上り、「足元では5割近い状況が続いている」と述べた。 「京都が大丈夫じゃないかというあらぬ誤解を招きかねない。宣言が出ることによ...