神奈川「東京と同じに」、埼玉「13日から」、千葉は「東京は東京」

新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、東京都が6つの業態や施設に初めて休業要請することを明らかにした4月10日、神奈川県の黒岩祐治知事は臨時の記者会見を開き、「神奈川も歩調を合わせ、東京都と全く同じに揃えたい」と、休業要請に慎重だった姿勢を一変させた。埼玉県の大野元裕知事も臨時記者会見で「13日から（休業の）実施を求める」と発表。一方、千葉県の森田健作知事は記者の質問に応じ、「東京は東京の事情がある。東京都と同じという訳にはいかない」と県内の休業要請に否定的な考えを示した（『都「飲食店は午後8時、酒類提供は7時まで」』を参照）。 神奈川「東京と全く同じに」、姿勢一転 黒岩知事は改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言を受けた4月7日の記者会見で、「国の補償がなければ休業要請には実効性がない」などと懐疑的な意見を述べ、宣言に先立って独自の休業要請対象となる施設を示した東京都に批判的な姿勢を示していた。 10日の記者会見でも「国の基本的対処方針に基づき国と地方が一体となって歩調を合わせてやっているつもりだったのに、東京都だけ違った」と苦言を呈しつつも、「国と都が何度も交渉...