愛知県知事、独自に「緊急事態宣言」を発出、この1週間で危機感高まる

愛知県の大村秀章知事は4月10日、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）対策として、県独自の「愛知県緊急事態宣言」を発出した。記者会見で、「県民、医療関係者、市町村、企業・団体といったオール愛知で、一致結束して、新型コロナウイルス感染症を克服したい」と述べ、強く協力を呼びかけた。 県民や県内の事業者に対して、3つのお願いとして、▽不要不急の外出・移動の自粛、▽「密閉」「密集」「密接」の3つの密を極力避けること、▽日常生活の維持に必要な事業活動の継続――を求めた。 「愛知県緊急事態宣言」の内容は、国の発出した法律に基づく緊急事態宣言と全く同様であると説明。そのうえで、国の緊急事態宣言の対象地域に指定されることを待たず、愛知県独自の緊急事態宣言を発出した理由を「この1週間に入院者数や重症者数が急速に増加し、危機感、切迫感が高まった。県民に一層の自粛を求めるために発出した」と述べた。改正新型インフルエンザ等特別措置法での「緊急事態宣言」対象地域の指定に関しては、現在、政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の検証・分析結果を待っているところだという。 県内の企業などへの休業要請につ...