「仲間がいるっていいな」

これまでの連載はこちら⇒『医師1年目・佐野十二の「研修医っていいな」』 こんにちは。研修医2年目を終えた佐野十二（さの・じゅうじ）です。振り返ってみればお世辞にも優秀とは言えない研修医として2年間を過ごしてきましたが、それでもどうにか事故なく修了できたのは指導医の先生方やコメディカルのみなさま、そして誰よりも患者さんたちの温かい理解と協力あってこそだと思います。感謝の気持ちを忘れずに医師人生を続けていきたいと思います。 節目を迎えて、普通なら来し方を顧みたり行く末を慮ったりするものだと思いますが、あいにくご存知のとおりの世相ですので、僕もご多分に漏れず新型コロナウイルスのことしか考えられなくなってしまいました。 今日言われたことが明日にはひっくり返っているかもしれない、文字通り一寸先は闇の中、慶應のお疲れ様会の報道などを見るにつけても、次はどうなることやらとビクビクしています。 怖いのはみんな同じだと思います。入院患者さんやご家族からも「退院するのが怖い」とか、「通院は危ないのではないか」といった声が聞かれます。僕が直接見聞きできる範囲で、混乱はそこかしこで起こっていますが、幸いにも「...