医師、医療だけが持つチャンスがたくさんある―認定NPO法人フローレンス代表理事・駒崎弘樹氏に聞く◆Vol.2

インタビュー1回目はこちら⇒『若手NPO経緯者が医療法人理事長に就任したわけ―認定NPO法人フローレンス代表理事・駒崎弘樹氏に聞く◆Vol.1』 ――駒崎さんはこれまで福祉の分野を中心に活躍されていましたが、医療の課題などでどのような課題をお感じでしょうか。 最近、ある地方の方とお話をしたのですが、その町では小児科医がいなくて、小児科が一つもないそうです。かたや、私たちの渋谷のクリニックではたくさんの女医さんが勤めてくれていますが、これはすごい不均衡ですよね。そこで思うのは5Gの時代ですし、オンラインでつないで、遠隔診療すればいいと思います。小児科医院を経営していて実感しますが、患者さんの8割は基礎的な診療でなんとかなります。今後地方と都会との差がどんどん開くでしょうから、子どもを育てる環境を守るためにもオンライン診療がより使いやすくなるよう切に願います。 あと、これは行政へのお願いかも知れませんが、小児科は少子化が進む中でも、現在は経営が成り立ちますが、児童精神科は点数的にどうやっても赤字なのでそこはなんとかしてほしいと思います。 ――クリニックとしては、今後どのような活動をされてい...