WHO事務局長「COVID-19は新型インフルの10倍致命的」
レポート
2020年4月14日 (火)
小川洋輔(m3.com編集部)
WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は4月13日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について「2009年の新型インフルエンザによるパンデミックより10倍も致命的だ」との認識を示し、「高齢者施設などの密集した環境でより簡単に広がる可能性がある。感染を止めるためには、早期発見、検査、全ての感染者の分離、全ての接触者の追跡が不可欠だ」と改めて警鐘を鳴らし、各国の連携した取り組みの必要性を訴えた(全文はWHOのホームページ)。 テドロス氏は「COVID-19の拡大は非常に速いが、収束ははるかに遅い」と強調。一部の国でロックダウン(都市封鎖)などの措置の緩和が検討されているとして、「全ての国は、感染を遅らせ、命を救うための対策を実施し、感染者数を少なく安定した状態にすることを目標とすべきだ。各国は、COVID-19や他の病気による死亡率、社会・経済への影響との間でバランスを取らなければならない」と、慎重な対応を求めた。一方、発展途上国での感染拡大が起こり、ロックダウンが行われ、貧困層の教育や医療に影響が出る恐れがあることにも懸念を示した。 WHOは4月14日、各国の施策...
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