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「1時間以内」簡易キットが続々、RNA抽出不要も

レポート 2020年4月16日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大し、検査体制の拡充が急がれる中、民間企業による検出試薬キットの販売が相次いでいる。検査が保険適用の対象となった3月以降、検出時間が1時間以内で済む簡易的なキットが発売されるなど、製品の特徴も多彩になってきた。医療機関や検査会社ごとに、扱う検体数の規模などに応じた製品選びが求められそうだ。厚生労働省は特例的に、国立感染症研究所による検査結果と90%以上一致する製品であれば、研究用試薬であっても保険適用の対象とし、検査体制の拡充を支援している。 感染研は4月9日付で、陽性と陰性の一致率がいずれも 90%以上となった以下の9製品を列挙した。 ※表はクリックで拡大表示が可能 COVID-19が国内で広がり始めた2月頃、PCR検査には国立感染症研究所の試薬が使われており、精度を保つため検査方法も厳格に管理されていた。 ただ、検査に時間がかかることもあって、検査件数が伸び悩んだことから、厚労省は3月6日、検査を保険適用の対象とし、企業による製品開発と民間検査機関の参入を促した(『PCR検査、3月6日から保険適用、帰国者・接触者外来等で』を参照)。3...