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新型コロナとの“勝負”に勝つ秘訣 - 尾藤誠司・国立病院機構東京医療センター臨床研修科医長に聞く

インタビュー 2020年4月17日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、「三層構造」で対応すればいいのではないか――。 「一内科医の立場から」と断りつつ、こう指摘するのは、東京都目黒区にある国立病院機構東京医療センター臨床研修科医長の尾藤誠司氏だ。第一段階は、一般市民の相談に応じる「プレクリニック」、第二段階はその中からCOVID-19疑いがある人を診察、第三段階はさらにそのうち一定の重症度の患者を入院させるという流れを想定している。 患者数の増加に伴い、重症患者の受け入れが困難になるという“医療崩壊”の懸念も呈せられ、無症状・軽症者から重症者までの受け入れ体制構築が急務になっている中、尾藤氏にお聞きした(2020年4月13日に電話でインタビュー)。 ――ご自身の個人のFacebookで、今の東京の現状を踏まえ、「病院に来る前までにスクリーニングする」「プライマリ・ケアのレベルでスクリーニングし、その10%くらいが病院に来るような仕組みを作れないか」と、知り合いの医師とやり取りされていた、と書き込んでいました。 まず私の立場ですが、プライマリ・ケアの先生方と一緒になって問題意識を共有し、その解決ができればいい...