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加藤厚労相、感染疑い搬送患者の受け入れ拒否事例を確認

レポート 2020年4月17日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

加藤勝信厚生労働大臣は4月17日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染の疑いがある救急搬送患者の受け入れを医療機関に断られたり、収容に時間がかかったりする事例を東京都内で確認していることを明らかにし、「感染者を積極的に受け入れる医療機関の選定を医療機関、都道府県等に依頼し、予算面はもとより人的なことも含めて支援する」と述べた。また、感染者が今後大幅に増えた場合に備え、他の疾患等への対応も勘案して地域の医療提供体制の整備、役割分担も都道府県に要請していることも協調した。 一部から要望が出ている抗体検査の活用については、「PCR検査の代替になるものではない。WHOも診断に単独で用いることは推奨できないとしている、疫学調査等で活用することは示唆している」と述べ、日本医療研究開発機構(AMED)の研究班で抗体検査キットを使用しての研究が進んでいることを明らかにした。マスクなどの物資不足が解消されないことに関し、改正新型インフルエンザ特別措置法第55条に基づき緊急事態措置で都道府県知事が行える物資の収用を要請するかどうかについて問われると、「現時点では協力をお願いする中で...