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都医、地区ごと「PCRセンター」設置へ

レポート 2020年4月17日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

東京都医師会は4月17日の記者会見で、都内の地区ごとにPCRセンター(仮称)を設置するべく準備を進めていることを明らかにした。47ある地区医師会がそれぞれ行政と協議するなどしており、約10地区では近々運用を開始できる見込みだという。会長の尾崎治夫氏は「保健所がブロックしているのではなく、少ない人数で精一杯やっているが、感染者増大のスピードが速いので追いつかず、機能不全になっている。怠慢では決してない」と述べ、検査体制拡充の必要性を訴えた。副会長の角田徹氏は、PCRセンターを47の地区医師会全てで設置することを目指すが、小規模な医師会では複数が合同して行う場合もあり得るとの見方を示した。 尾崎会長 東京都内の状況については、尾崎会長は「感染のスピードが収まらないと、いくら病床、宿泊施設を用意して、頑張ったとしても追いつかない。感染者の流れが横ばい、減ってくることがないとこれ以上、東京は持たない」と強い口調で指摘。都民に向けては「ウイルスは人から人へうつらない限り生きていけない半生命体だ。なるべく人の流れを止めていく、接触を防いでいくことを都民に一層の努力をお願いしたい」と述べ、報道各社に...