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「新型コロナ、死亡率世界最少目指す」尾身諮問委員会会長

レポート 2020年4月19日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

政府の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の諮問委員会会長、専門家会議副座長を務める尾身茂氏(地域医療機能推進機構理事長)は、LIVE配信で実施した4月18日の第94回日本感染症学会学術講演会特別シンポジウムで、「2009年の新型インフルエンザ流行時、日本の死亡率は圧倒的に少なかった。今回もこれを実現したい」と述べ、日本における人口10万当たりのCOVID-19の死亡率が世界で一番低くなるよう取り組む方針を表明、関係者への協力を呼びかけた。 尾身氏の講演テーマは「コロナ対策:OVER VIEW」。(1)必要な検査が迅速にできる医療・PCR体制の強化、(2)重症化対策、治療薬の観察研究の推進、(3)学会への期待――という3つの柱で講演した。 (1)に関して、厚生労働省は4月15日付で、「行政検査を行う機関である地域外来・検査センターの都道府県医師会・郡市区医師会等への運営委託等について」を発出済み(参考資料を文末に掲載)。尾身氏は、患者の相談対応、PCR検査、外来という患者の流れはもうできているとし、「あとは実効するのみ」と強調。 (2)については、高齢者や基礎疾患のある人など、...