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「感染増に恐怖、臨床の観点から提言を」日医が医学有識者会議設立

レポート 2020年4月19日 (日)  小川洋輔(m3.com編集部)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が進み、疫学調査で感染経路を追うだけでは対応しきれなくなっているとして、日本医師会は4月18日、医師ら臨床の専門家で作る「COVID-19医学有識者会議(座長:永井良三自治医科大学長)」を設置した。永井座長は「感染率が低いときの対応と高くなってきたときの対応は違う。ハイリスクアプローチから少し対象を広げる必要がある」と述べ、検査体制の拡充や治療法の確立に注力する段階に来ているとの認識を示した。 会見する(左から)横倉氏、門田氏 日医の横倉義武会長は、「感染が大変増えてきた。これをなんとか制御しないと、人類がウイルスに負けてしまうのではないかと大変な恐怖感を持っている。診療現場の方を守るためにも、学問的に裏付けを作るのが重要だと思った」と、新たな会議を立ち上げた理由を説明した。 政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)との関係については、「政府の会議では主に疫学や公衆衛生の視点から議論されているが、今回の会議は主に臨床の観点からエビデンスのある提言を行い、医療現場を支援いただくものだ」と述べ、役...