初期研修直後からカンボジアで国際医療ボランティアの理由

初めまして。昨年3月に初期研修2年を終えたばかりでしたが、4月に日本を飛び出し、カンボジアで国際医療ボランティアをスタートしました。そもそも僕が医師を目指したきっかけは、自分が高校生のころに途上国で医療活動を行う創設者の吉岡秀人の言葉や姿に心を打たれ、憧れたからでした。そして今、憧れの人や志を共にする仲間と一緒に活動することができ、とても幸せに感じています。 途上国で医療ボランティア活動を行うにあたり、特に私はよく聞かれることがあります。それは、初期研修を終わったばかりで活動に参加するにあたり、それはとても勇気が必要だったのではないかということです。 ボランティア活動というと、余暇や自分で稼いだお金の一部を使って活動したり、自分が身に付けた技術で困っている人を助けたり、その技術を教えたりするような支援活動を考えますが、僕にはお金や技術はありません。おそらく他の人からは、自分のお金や時間を投げ出して活動に参加しているように見えているのだと思います。 また、この活動を通して得られるものがはっきりしていないことも事実です。日本で後期研修のプログラムに参加すれば、整った指導体制のもと専門医への...