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「COVID-19で専門研修に支障も、柔軟に対応」日本専門医機構

レポート 2020年4月20日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本専門医機構理事長の寺本民生氏は4月20日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受け、「COVID-19を抑えこむことが喫緊の課題」と述べ、指導医らがCOVID-19対応に当たる中、十分な専門研修が必ずしもできない場合も想定され得るとして、柔軟に対応するよう、関係学会とも調整して今週中にも改めてメッセージを出す方針を表明した。「専攻医がCOVID-19の診療に関わることには意味がある」とも述べ、専攻医の活躍にも期待を込めた。 同機構は、4月8日付で、基本領域学会に、「今回の政府による非常事態宣言により専門研修のローテーションが予定通りに行われず、その結果、修了要件が満たされないことが発生する可能性が想定されます。このような場合の対応につきまして、貴学会で状況を把握のうえ、十分ご検討いただき、柔軟な対応をお願い致します」との文書を発出済み(同機構のホームページ)。続けてメッセージを出すことで、指導医、専攻医双方の不安、懸念を払拭する方針だ。 COVID-19の感染拡大に従い、病院の指導医側からは、「規定通りの研修が必ずしもできない」といった声が上がっ...