1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「医師判断での陽性者振り分け重要」釜萢日医常任理事

「医師判断での陽性者振り分け重要」釜萢日医常任理事

レポート 2020年4月20日 (月)  水谷悠(m3.com編集部)

医師の判断に基づいて、軽症・無症状の新型コロナウイルス(COVID-19)陽性者は宿泊施設や自宅へ――。日本医師会常任理事で政府の基本的対処方針等諮問委員会構成員も務める釜萢敏氏はLIVE配信で実施された4月18日の第94回日本感染症学会学術講演会特別シンポジウムで講演し、「陽性と出た人がしっかり適切なところに振り分けられないといけない。これがうまくいかないと詰まってしまう」と述べて、入院医療体制維持のための重症度別の患者振り分けの重要性を訴えた。 釜萢氏は「医療体制の維持」と題して講演。厚生労働省の発表で、感染者のうち「人工呼吸器または集中治療室に入院している者」が207人(編集部注:講演時点。18日夕刻発表で217人に増加)おり、この数字はこれまでは数十人で推移していたのが200人を超えており、「一番注意しなければいけないのは、ICUを中心とする高度の医療のキャパシティーはいっぱい、いっぱいで、医療ニーズがそれを超えれば危機的状況になること」と指摘。感染者のうち一定数は重症化するため、医療のキャパシティーを超えないようにするためには「全体の感染者数を著しく増やさないことに尽きる。人...