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「新型コロナ無症候でもPCR検査を」AJMCが厚労省等に要望

レポート 2020年4月21日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

全国医学部長病院長会議(AJMC)は4月20日、厚生労働省内で緊急記者会見を開き、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の医療実施に関する声明について」を公表、院内感染を防ぐために無症状の患者についてもPCR検査を保険あるいは公費で実施できるようにすることなどを要望した。全国の大学病院の全入院患者にPCR検査を実施した場合、約210億円かかる推計だ。 PCR検査に必要な個人防護具や試薬の確保、集中治療室確保のための手術制限などに伴う損失補填(2000億円)なども求めている。要望は、内閣府、総務省、厚生労働省、文部科学省宛て。 会見したAJMC専門委員長会委員長で、山形大学名誉教授の嘉山孝正氏は、m3.comの取材に対し、全入院患者への検査の必要性を次のように説明する。「COVID-19には科学的に対応することが必要。入院患者の中には無症状のCOVID-19の患者もおり、スクリーニング的にPCR検査をしなければ院内感染の危険が高まる。COVID-19による医療崩壊を防ぐためには、院内感染を防ぐことが重要課題だ」。 要望ではまず、「感染症指定病院でなくとも、COVID-19患者への...