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「疑い症状呈した2日前から隔離開始まで」感染研

レポート 2020年4月22日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

国立感染症研究所は4月20日、「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領」を改定し、感染確定患者の「濃厚接触者」の感染可能期間の定義を「発熱及び咳・呼吸困難などの急性の呼吸器症状を含めた新型コロナウイルス感染症を疑う症状を呈した 2 日前から隔離開始までの間」と変更した。これまでの「発病した日以降に接触した者のうち、次の範囲に該当する者」から、2日間早めた。「距離は手で触れること又は対面で会話することが可能な距離」から「又は対面で会話すること」を削除し、目安を2メートルから1メートルに短縮した(資料は、感染研のホームページ)。 要領によれば、これまでのクラスター対策では、可能な範囲で感染源を遡って調査して推定し、濃厚接触者の把握と行動制限を行うという接触者調査を中心としてきた。しかし、やや若年の年齢層においては特に無症状や軽症の感染を多く引き起こすことが分かってきており、見えにくいクラスターの発生が潜在的かつ広範に起こりやすいことや、それが高齢者などの高リスク群へと一気に移行した時には、同時期かつ大規模に集団発生(メガクラスター)が起こり、重症者が多発する危険性を秘め...