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尾身氏「PCR検査までのプロセスまだまだ非効率」

レポート 2020年4月23日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)は4月22日、第11回の会合を開き、緊急事態宣言の発出から2週間を迎え、新たな「状況分析・提言」を取りまとめた。医療機関の役割分担などの体制整備が感染者増加のスピードに追いついていないと危機感を示し、都道府県知事がリーダーシップを発揮してPCR等の検査体制を強化することや、政府が感染防護具の確保に努めることを盛り込んだ。会議後に記者会見した専門家会議副座長で、地域医療機能推進機構理事長の尾身茂氏は、「検査機関に行くまでのプロセスがまだまだうまくいっておらず、非効率だ」と保健所を経ずに検査が実施できる体制の確立を急ぐよう強く訴えた(資料は、厚生労働省のホームページ)。 4月22日の専門家会議資料 これまで政府は帰国者・接触者相談センターや帰国者・接触者外来を通して、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の疑いのある患者の検査などを進めてきたが、感染者数が増えたため、3月以降、民間機関での検査やかかりつけ医などを通じた検査も可能とし、徐々に検査数を増やしてきた。 記者会見で危機感を訴える尾身氏(左)ら...