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法人向けPCR検査キット「リスクが高い」日医がNO

レポート 2020年4月23日 (木)  岩崎雅子(m3.com編集部)

日本医師会常任理事の釜萢敏氏は、4月22日の定例記者会見で、楽天が開始した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のPCR検査キットの法人向け販売について、「リスクが高いと言わざるを得ない。非常に大きな問題があり、懸念を共有したい」と非難した。 定例会見で話す日医常任理事の釜萢敏氏 PCR検査キットは、楽天が出資する遺伝子解析を行うジェネシスヘルスケア株式会社が開発。利用者個人が自分自身で綿棒を使用して咽頭ぬぐい液を採取し、容器に入れて同社に送ると、約3日で結果が分かる。1キット1万4900円で、100キットから申し込みが可能。4月20日から販売を開始し、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県の法人が対象となるが、5月以降は提供地域の拡大を予定している。 釜萢氏はPCR検査キットの問題点について、(1)採取には感染の危険があり、自身で採取するにしても感染が拡大する恐れがあり、きちんとした(感染防止の)体制が取れるのか、(2)偽陰性の場合の判断が難しい、(3)この検査キットで陽性と出たことで医療機関に来る場合をどう扱うか戸惑う、(4)企業が従業員に実施する場合、結果をどのように個人...