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初回治療時のがん遺伝子パネル検査、国がんの先進医療承認

レポート 2020年4月24日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

中医協総会(会長:小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)は4月24日、オンライン会議を開き、「固形がん患者における初回治療時の包括的ゲノムプロファイル検査の実現性と治療選択への有用性を評価する前向き研究」を先進医療Bとして実施することを承認した。本検査は、現行では標準治療終了後の患者を対象として保険適用されているが、標準治療開始時のより早い段階から検査を行うことで、個別化医療の提供につながることが期待される。進行・再発固形がん200例を対象に実施、保険適用を目指す(資料は、厚生労働省のホームページ)。 申請機関は、国立がん研究センター中央病院。適応症等は、進行・再発固形がん(非小細胞肺がん、乳がん、胃がん、大腸がん、膵がん、胆道がん)。OncoGuideTM NCCオンコパネルシステム(シスメックス株式会社)を使用する。保険給付外の費用は56万円、保険給付に係る一部負担金は1万443 円で、本検査に係る自己負担は計57万443 円。 予定登録期間は、総研究期間3.5年(登録期間1年、観察期間2年、解析期間0.5年)、予定症例数はがん種問わず200例(各がん種最低10例、最大60例)。主要評...