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大阪府、COVID-19自宅療養者の症状をオンラインで共有へ

レポート 2020年4月24日 (金)  南文枝(m3.com契約ライター)

大阪府の吉村洋文知事は4月24日、記者団に対し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で自宅療養が認められている無症状者・軽症者について、スマートフォン(スマホ)で毎日体温や息切れなどの健康状態を聞き取り、保健所や府の担当部署がオンライン上で共有できるシステムの運用を始める意向を示した。既にホテルでの療養者に対しては導入しているが、27日ごろをめどに自宅療養者にも適用する。 埼玉県では、COVID-19の患者が自宅療養中に容体が急変して死亡する事例が相次いでいる。吉村知事は「(埼玉県の事例を)非常に重く受け止めている。基本的に自宅療養は高齢者でない、基礎疾患を持っていない方が前提だが、急きょ悪くなることもあるのがこの病気の怖さ。システムで情報共有できれば、危険性を察知しやすくなる」と述べた。 そして、保健所とは別に、自宅療養者専門のコールセンターを府内に設置し、症状に変化が見られた場合に相談できる窓口を増やす。さらに、埼玉県の事例を受けて、「府内の各保健所・保健センターに、特に息切れなどの症状が出た場合には速やかに連絡・対応するように、さらなる周知の徹底を図った」と説明した。 吉...