指導医と研修医で認識に差、新専門医制度の影響◆Vol.10
医師調査
2020年7月4日 (土)
岩崎雅子(m3.com編集部)
Q 新専門医制度ではさまざまな影響が指摘されていますが、開始2年が経ち、同制度の影響をどのように感じていますか。 新専門医制度が開始して2年が経ち、制度の影響をどのように感じているかを臨床研修中の医師、新専門医制度で研修中の医師、指導する立場で関わった医師にそれぞれ質問すると、「マイナー科志向」や「大学病院志向」、「医師の診療科偏在」の項目で、研修中の医師と指導する立場の医師で、影響への認識に差が見られた。 マイナー科志向では、臨床研修中の計80.0%、専門研修中の計75.3%が「とても強まる」もしくは「少し強まる」と回答したが、指導する立場では計53.7%と20ポイント以上差が開いた。 大学病院志向では、臨床研修中の計70.8%、専門研修中の計73.9%が「とても強まる」もしくは「少し強まる」と回答した一方で、指導する立場では計48.2%。医師の診療科偏在では、臨床研修中の計76.9%、専門研修中の計74.0%が「とても強まる」もしくは「少し強まる」と回答したが、指導する立場では計56.1%と、いずれも20ポイント前後違いがあった。 新専門医制度は「医師の地域偏在」の改善も目標に掲げ...
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