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手上げ方式で36人、不可欠なのは「人件費と補償」◆Vol.2

レポート 2020年4月29日 (水)  岩崎雅子(m3.com編集部)

ボックス型の検査ブースを使用した「ウォークスルー方式」として国内初となった神奈川県横須賀市の集合検査場設置について、上地克明市長は「感染拡大を抑えるプロセスの第一弾」と説明した。第一弾の先に目指すものは何か。人員確保などに課題はあったのか。横須賀市医師会会長の遠藤千洋氏は、PCR検査拡大のボトルネックは、「保健所の帰国者・接触者相談センターを通さないと検査が受けられない検査システムだ」と指摘する(2020年4月23、24日に取材。全2回の連載)。 診療所からの直接紹介につなげたい 横須賀市は人口10万人当たりの1日の相談件数が東京都の10.5件に比べ33.8件と高く、紹介割合も3倍以上だが(市が4月23日時点で東京都のHPなどを基に算出)、遠藤氏は、「それでも帰国者・接触者相談センターに電話がつながりにくいと聞いている。診療所から直接検査につなげられれば、検査を一気に広げられる。現在は帰国者・接触者相談センターを通しているが、検査場開設をランディングとし、検査数に余裕が出てきたら、診療所からの直接紹介にシフトしたい」と説明。 横須賀市医師会会長の遠藤千洋氏(右)と横須賀市長の上地克明市...