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マスク在庫1週間分切った場合、国から直接「緊急配布」へ

レポート 2020年4月25日 (土)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省は4月24日、都道府県ごとの医療防護具の配布予定を発表した。N95・KN95マスクは5月3日までに計156万枚を発送する予定で、うち76万枚は東京都を除く12の特定警戒道府県に配分する。通常の配布とは別に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の入院患者を受け入れている病院などで、マスクの在庫が1週間分を切った場合には、国から都道府県を通さずに直接緊急配布する仕組みを来週中に始める。 従来の都道府県を通じた配布では個別の医療機関の逼迫した状況に対応できない恐れがあるため、患者を受け入れる病院や検体採取を行う診療所に対しては、個別にウェブで状況を報告してもらい、各種マスクの在庫が1週間分を切った場合に国から直接必要量を発送する仕組みを設けることとした。N95・KN95マスクのほか、サージカルマスク については来週から運用を始め、アイソレーションガウン、フェイスシールドについても5月下旬に開始する。 厚労省はN95マスクの需要は月200万~300万枚に上ると推計しており、供給量(月60万枚)と大きなギャップがある。今後、国内での増産を支援するとともに、輸入元の確保を進め、医...