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ICU全22床をCOVID-19専用に - 若林健二・医科歯科大病院長補佐インタビュー◆Vol.1

インタビュー 2020年4月28日 (火)  聞き手・まとめ:小川洋輔(m3.com編集部)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が続く中、重症者を中心に計50人以上の入院患者を受け入れてきた東京医科歯科大学医学部附属病院(病床数753床)。院内体制の整備に奔走する病院長補佐で、集中治療部医局長の若林健二氏が取材に応じ、COVID-19との総力戦の実情を語った(2020年4月23日にオンラインでインタビュー、全2回の連載)。 ICUでのCOVID-19治療風景(東京医科歯科大学医学部附属病院提供) ――現時点でどのくらいのCOVID-19の患者を受け入れているのでしょうか。 医科歯科大では、今33人の入院患者を受け入れていて、うち12人が重症、2人はECMOを装着しています(編集部注:4月24日現在、入院36人、うち重症13人、うちECMO装着3人)。これまでに受け入れたのは計51人で、うち18人が退院しました。死亡例はありません。重症者の受け入れ数は都内でもかなり多い方ではないでしょうか。今朝も、要請の電話が鳴っていたので、また増えるのではないかと思います。日々、重症者が増えているという実感があります。 中等症ながら自宅待機していた患者がPCR検査の結果が出て、...