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「狙いほど感染者数減少していない」日医釜萢氏

レポート 2020年4月28日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

日本医師会常任理事の釜萢敏氏は4月28日の記者会見で、4月7日の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)についての緊急事態宣言発出から3週間が経過したが、「当初狙っていた感染者の減少には至っていないと感じる。厳しい状況ではないか」と述べるとともに、もし5月6日の期限で一部の地域について解除すれば、「『この地域は感染がない』となると人の移動を引き起こすことが懸念される」として、宣言の解除は難しいのではないかとの見方を示した。 釜萢氏 解除するかどうかの指標として、新たな感染者数、患者と病床数の関係を挙げさらに集中治療や人工呼吸器の必要な患者数について、「300を上回って、 確実に増えてきている。逼迫した状況で、今後の方針を決める上で大事な要素になっていく」と指摘。また、院内感染が起こって医療従事者に感染者が相次いだ場合に医療機能が果たせなくなれば、「地域医療にとって大きな問題だ」とも述べた。緊急事態宣言の期限を迎える5月6日にかけては大型連休の時期となるが、「人と人との接触を避けることが一番大事だ。人の移動は国民の全面的な理解、協力を賜り削減しないといけない」と訴えた。 会長の横倉義...