大阪府、ホテル800室、医療従事者は無償・格安で利用可能に

大阪府は、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の患者に対応する医療従事者を支援するため、勤務後に無償または割引料金でホテルなどの宿泊施設を利用できる仕組みの整備を進めている。4月29日までに大阪市や堺市などの12施設（計約800室）が利用可能となっているほか、4月30日からは、勤務先の医療機関から宿泊施設へのタクシーでの無料送迎も始める。 吉村洋文知事が4月29日、自身のツイッターで明らかにした。府内では約60病院がCOVID-19の患者に対応しているが、現場で働く医師や看護師の中には、家族への感染を恐れて自宅に帰らず、自費でホテルに寝泊まりしている人もいるという。吉村知事は同日、記者団に対し、「それぞれの病院が（宿泊先を）確保しているところもあるが、府としても率先してやっていくべきだ」と説明した。 府は4月28日、医療従事者に対し、無償または割引料金で部屋を提供してもらえる宿泊施設の募集を始めた。吉村知事は「病院に近い方が便利だと思うので、できるだけ増やしていきたい」と話す。協力してもらえる宿泊施設は順次、府のホームページにアップしていくといい、29日現在、大阪市、堺市、島本...