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クルーズ船「浴室内トイレ床、枕、電話機等からRNA検出」

レポート 2020年5月4日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

国立感染症研究所は5月3日、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の環境検査の結果、有症状患者の部屋と無症状患者の部屋で、新型コロナウイルスのRNA(SARS-CoV-2 RNA)の検出率に有意な差はなく、浴室内トイレ床(39%)、枕(34%)、電話機(24%)、TVリモコン(21%)などから高率にSARS-CoV-2 RNAが検出されたことを報告した。一方で、空気検体や患者ではない人の部屋からは検出されなかった。物品に関する適切な清掃・消毒・洗濯とともに、患者周囲では症状の有無にかかわらず環境が汚染されていることから、「日常的な手指衛生が極めて重要であることが再確認された」と結んでいる(報告要旨は、感染研のホームページ)。 「ダイヤモンド・プリンセス」の乗員乗客は4711人。うち712人がPCR検査で陽性だった。 環境検査は、合計601カ所から検体採取して実施。▽共有部分97カ所、▽乗員乗客の49部屋(33の患者の部屋、16の患者以外の部屋)について、各10カ所(ドアノブをはじめ、計10カ所)、計490カ所、▽空気検体(7部屋、14カ所)――という内訳だ。退室からRNA検出検体採取ま...