安倍首相「緊急事態宣言」5月31日まで延長、14日を目途に中間評価

安倍晋三首相は5月4日、記者会見を開き、6日に期限を迎える新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に係る緊急事態宣言について、5月31日まで延長するとともに、5月14日を目途に地域ごとに感染者数の動向や医療提供体制の状況を分析し、31日を待たずに宣言を解除することもあり得ると表明した。 「入院患者の平均的な在院期間は2、3週間。新規感染者を抑えつつ、患者の退院を進めていき、医療現場の逼迫した状況を回復するためには、1カ月程度の期間が必要だと判断した」と緊急事態宣言の延長理由を説明。1日当たりの退院患者数が100人超であることから、新規感染者数がそれを下回るレベルにすることが必要だとした。 5月4日18時から首相官邸で会見する安倍晋三首相（代表撮影） さらに、この5月を「収束のための1カ月であり、次なるステップに向けた準備期間」と位置付け、「3つの密」を生活のあらゆる場面で避けながら、感染拡大を防止していくとともに、日常の生活を取り戻していく期間であると位置付けた。「有効なワクチンや治療薬がない限り、感染防止の取り組みに終わりはなく、ある程度の長期戦を覚悟する必要がある」と述べ、同日...