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米国の大学「圧倒的に雑務が少ない」というメリット-大須賀覚・米アラバマ大学バーミンガム校脳神経外科助教授◆Vol.2

スペシャル企画 2020年5月17日 (日)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

中山:現在はアメリカの大学で助教授をされていますが、どのようなお仕事、例えば一日をどう過ごしているのでしょうか。 大須賀:助教授にもいろいろなタイプがあって、完全な独立したラボを持つ助教授と、私みたいに大ボスがいる形での助教授というパターンがあります。私の今の仕事はマネージメントが多いです。研究室のメンバーが円滑に研究できるように手助けしたり、アドバイスをしたり。もちろん、自分自身の実験をすることも重要です。研究時間は7~8割ぐらいで、残りは研究費の申請書類を書いたり、共同研究の会議をしたりしています。 アメリカでは研究費がとにかく重要で、取れなくなった時点でラボが消滅します。大学にもよりますが、給料のうち大学が出している割合は3割程度で、残りの部分は自分で研究費を取って、補わないと退場です。そのため、みんな研究費を取るために必死です。 中山:勤務時間はどんな感じなのでしょうか。 大須賀:私は、朝7~8時とかに出勤して、夜7~8時ぐらいまで働くパターンが多いですかね。アメリカ人の場合は、8~9時に来て、4-5時に帰るみたいなパターンが多くて、基本的には短い人が多いです。もちろんコンペテ...