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新型コロナの治療薬、レムデシビルを申請から3日で特例承認

レポート 2020年5月7日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は5月7日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症の治療薬として、エボラ出血熱の治療薬として開発された、ギリアド・サイエンシズのレムデシビル(製品名:ベクルリー点滴静注液100mg、点滴静注用100mg)を特例承認した。5月4日の同社の申請から3日というスピード承認だ。同日開催された薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会で了承した。 加藤勝信厚労相は、「供給については、必要としている患者の方々に速やかに薬剤が届くよう、今後ギリアド・サイエンシズと相談をしていきたいと考えている。引き続き、一日も早く国民の皆さんに新型コロナウイルス感染症の治療に資する薬を届けていけるよう最善を尽くしていきたい」と語った。現時点ではいつ、どのくらい供給されるかは未定だという。 レムデシビルの特例承認について説明する、加藤勝信厚労相 添付文書の「効能・効果」には、「主な投与経験は、酸素飽和度94%(室内気)以下、酸素吸入を要する、体外式膜型人工肺(ECMO)導入または侵襲的人工呼吸器管理を要する重症患者に対してであることから、現時点では原則として重症患者を対象に投与を行うこと」と記載。侵...