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日医釜萢氏、緊急事態一部解除に懸念「人の移動でまた感染拡大」

レポート 2020年5月8日 (金)  小川洋輔(m3.com編集部)

政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の委員を務める日本医師会常任理事の釜萢敏氏は5月7日の記者会見で、14日にも緊急事態宣言の解除の可否が地域ごとに判断されることを巡って、「一部の都道府県を緊急事態宣言から外す場合には、人の移動による地域(への影響)に、どういう対策を講じることができるかをしっかり決めないと、また感染の拡大につながるのではないかと、日医として大変懸念している」と述べ、都道府県境をまたいだ移動は少なくとも5月末まで控えるべきだとの考えを示した。 記者会見する釜萢氏 政府は5月4日に緊急事態宣言を5月末まで全国を対象に延長することを決めたが、経済への影響や都市部以外では新規感染者数が低減していることを踏まえて、5月14日に解除可能な地域があるかを検討する方針だ(『安倍首相「緊急事態宣言」5月31日まで延長、14日を目途に中間評価』を参照)。 釜萢氏は、4月16日に緊急事態宣言の対象を全国へ拡大した理由として、「人が移動することで感染が各地に広がってしまうことを懸念した。その認識は5月4日(の専門家会議で)も継続された」と指摘。仮に一部地域で緊急事態宣言を解除する場合...