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レムデシビルは「評価療養」扱い、保険診療で併用可

レポート 2020年5月8日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

中医協総会(会長:小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)は5月8日、持ち回りで開催し、特例承認されたレムデシビル(製品名:ベクルリー)について、時限的・特例的な対応として、保険外併用療養の「評価療養」の取り扱いで、保険診療との併用を認めることを承認した(資料は、厚生労働省のホームページ)。 厚労省保険局医療課は、「混乱なく使えるようにするため、保険診療上の取り扱いを決めた」と説明。同日中に事務連絡を発出予定。 レムデシビルは、5月7日に特例承認された(『新型コロナの治療薬、レムデシビルを申請から3日で特例承認』を参照)。通常は薬事承認後、薬価収載希望書が提出されるが、レムデシビルについては現時点では出されておらず、ギリアド・サイエンシズが無償提供する。医療保険上、承認後、保険適用前の医薬品は、保険外併用療養(評価療養)として投与可能。レムデシビルの場合も、これに類似するものとして扱う。 レムデシビルの投与は、重症患者が対象。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の入院は、公費負担であり、レムデシビルも無償提供されることから、患者負担は生じない。 中医協資料では、「今後、当該医薬品の一...