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米国留学、厚労省、WHO経て対策班へ - 神代和明・厚労省クラスター対策班医師に聞く◆Vol.2

インタビュー 2020年5月23日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【神代和明・厚労省クラスター対策班医師に聞く】 Vol.1 クラスター対策班の仕事、ご紹介します Vol.2 米国留学、厚労省、WHO経て対策班へ ――そもそも先生が公衆衛生の分野に入られたのは。 卒後初期研修医時の保健所研修で、公衆衛生に興味を持ったのがきっかけでしょうか。地域の人々の健康を守るためには、個々の患者さんを診ることはもちろん大事ですが、地域社会に住む方々の背景や社会全体の構造を把握し、医療全体を大きく見る大切さを知りました。 また卒後5年目(2009年)から米国のオレゴン州にあるOregon Health & Science Universityの内科プログラムに留学、2012年からはウイスコンシン州のマディソンにあるUniversity of Wisconsin-Madisonで、感染症の臨床に加えて院内感染対策、疫学などを学びました。米国では、州の保健局でのボランティア等を通して、国は違えど、さまざまな公衆衛生上の問題があると知ったことも予防医学や公衆衛生の分野に興味を深めた一因だと思います。 帰国後、2017年からは厚生労働省が感染症危機管理専門家(IDES)養成...