「37.5度以上4日以上」を削除、相談・受診の目安
レポート
2020年5月9日 (土)
水谷悠(m3.com編集部)
厚生労働省は5月8日、国民が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の疑いで帰国者・接触者相談センターに相談したり、医療機関を受診したりする際の目安から「風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方」との文言を削除して新たな目安を公表した(文末に掲載)。都道府県と保健所設置市、特別区宛てには「(相談者の)状況をふまえ、柔軟に判断を行っていただきますようお願いいたします」などとする事務連絡を発出した(資料は、厚労省のホームページ、【加藤厚労相「『37.5℃以上』は相談・診療受ける基準でない、誤解だ」】も参照)。 相談・受診の目安は2月17日に策定され、今回が初めての見直し。▽風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方、▽強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方――の「いずれかに該当する」という目安だったが、 両方が揃わなければ相談できないと受け取る向きがあり、また相談を受ける帰国者・接触者相談センター側がこれを基準としてPCR検査につなげないとの指摘もあった。3月22日には、この解釈を是正する目的の通知も出したが、状況に大きな変化はなく、策定した専門家会議から見直...
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